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<< August 2017 >>
ずっと放置しておりまして…
はい、また懲りずに復活しました。
これからも、好きなものに偏って更新を続けたいと思います。
今の「好き」は、Cirque du Soleil!
もう目標は設定せずに、書きたいときに書きたいものを!
ブログ名は(仮)の筈だったのですが、
もう、いいです、ずっと仮免のままで(笑)
そんなグダグダなブログです。
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6月のひとりごと

こんにちは、大変ご無沙汰しております。
このブログ・・・1か月に1回か2回の更新ペースになってきましたね?
毎日とか、週に何度も更新されるブロガーさん、本当に心から尊敬します。

私も沢山書きたいことはある筈なのですが、なんとなく時間が過ぎて、
気付けばもう6月も残すところあと僅か・・・ということは、今年も半分終わります!
自分で書いて、わーびっくり!
いつの間にやら、紫陽花の綺麗な季節のなかにいます。

6月は自分自身の誕生月でもあるので、毎年誕生日が迫ってくると
「また変わり映えのしない1年をすごしちゃった・・・」とか、、
「今年も何にもしないまま半年過ぎちゃった・・・」なんて、少しどんよりした気分を
感じてしまったりするのですが、今年はちょっと違いました。

新年のブログでもちょろっと触れていたのですが、今年の目標として掲げていた
8年越しの悲願を・・・達成いたしました・・・!!やったーー!!
このことだけで、年末の大掃除が終わった後のような清々しい気分。
目標は「体を治す」ことでした。殆ど諦めかけていたのですが、
「治ったらCirque du Soleilの海外公演、観に行っていいから」という
確約を取り付けた途端、俄然やる気になり、
殆ど半年で治してしまったという・・・(笑)
「その前の7年間はなんだったの??」と大変に呆れられましたが、
約束は約束!! というわけで、今年は行ってきます、
夢のCirque du soleil海外公演へ!!!

行き先は、自分の中ではもう決まっているので、
そこにむけて、いそいそ心の準備やら、実際の支度やらを始めているの
ですが、なにせ治ったばかりのちょっと弱々しい、面倒くさい身体を
抱えているので、直前に「やっぱり行けなくなりました」
などという状況も充分考えられるのです・・・
それはあまりにも、哀しく恥ずかしいものがあるので、
時期とか行き先は、また改めてお話しさせて下さい。
そして、無事にお出掛け出来た暁には、こちらのブログでぜひご報告を
させて頂ければ・・・!と密かに願っております。
その際は、私の珍道中(絶対そうなるに決まっているので!)に
お付き合い頂ければ幸いです。

さっ、早速パスポート申請しなくては!!

| その他もろもろ | - |
五月の薔薇

・・・Cirque du Soleil不足の今日この頃です。
今年中には(もしかして来年も!?)日本国内で、シルクのショーに
お目にかかれないと判っていると、尚更観たくなります・・・
いつまで耐えられるでしょう?
いえ、耐えるしかないのですが・・・

でも、季節はどんどん過ぎていきますね。もう五月も後半です。

花の季節の春は、まだ冬を感じさせる寒さのなかでも
頑張って花を咲かせる梅や椿から桜、
そしてGW頃の藤やツツジと、お花見の楽しみが尽きませんが、
夏を感じさせる陽気のなか、毎年楽しみにしている
花の季節が今年もやってきました。

それは花の女王、薔薇!
様々な色や花びらのかたち、枚数などがありますが、
私はオーソドックスな、ピンクの薔薇が好きです。
花の中央から外側にかけての、ピンクのグラデーションの美しさににうっとり。

私は決して、山の手のお屋敷町に住んでいるのではないのですが、
周囲を見回せば、小さなお庭や生け垣に薔薇を配しているお宅が多く、
そんな家々の薔薇を愛でるため、この季節は、自転車で町内を徘徊しています。
街角に薔薇の香りが漂う、梅雨前の爽やかな季節、
一年中こんな気候だったらなぁ、と考えてしまいますね。
これから迎える梅雨を思うと、ちょっと憂鬱です・・・

私も鉢植えの薔薇を買って、育ててみようと
何度かチャレンジしてみたのですが、
結局全て枯らしてしまい・・・もう諦めて、
人さまの育てた薔薇で毎年楽しませて頂いております。
本当に、ありがとうございます!
お手入れ大変なのでしょうね・・・

薔薇の季節はもう少し楽しめそうなので、
町内の新たな薔薇スポットを探して、
自転車をぐるぐる走らせる日々が、もう少し続きそうです。

| その他もろもろ | - |
Road to LONDON!

結局、4月中は2回しか更新できなかったこのブログですが、
これからもこんな感じで、ぼちぼち続けていきたいと思います・・・
いや、今月はもう少し更新したい・・・です・・・!

さてもう、5月です!そしてGWもあっという間に過ぎていってしまいました。
個人的には今年のGWはあれこれとイベントがあって充実していたのですが、
一番のハイライトは5月5日に出掛けた「NHK杯体操」でした。
場所は国立代々木競技場第一体育館。

もともと体操競技を観ることは好きで、地元の高校総体を観戦したり、
世界選手権、オリンピックなどの大きな大会はTVの前で手に汗握る、
いう感じだったのですが、応援している特定の選手がいるとか、
技の名前に詳しいとかそういうことはなく、漠然とすごいなぁ!と
眺めているだけでした。
しかーし、故郷長崎の星(笑) 、内村航平選手の大活躍をTVで観ているうちに、
「これは一回生で見なくちゃ!」との思いが強くなり、
このたびのNHK杯観戦と相成ったわけです。

感想としては・・・本当に行って良かった!です。
選手たちの緊張や息遣い、
そして目の前で行われる、人間離れした技の数々。
この大会は、ロンドンオリンピックの代表決定の場でもあったので、
代表選手10人(男女5人ずつ)の選定を巡る、悲喜こもごものドラマもあり、
なんとも濃密な時間を、あの広い体育館で過ごすことができました。

そんな中で、最も印象に残った場面は、
この大会前に、既にオリンピック代表入りが内定していた内村選手が
演技を始めるとき、会場中の視線、意識が彼に向き、
場内が水を打ったように静まり返る瞬間。
そして、そんなぴんと張り詰めた空気のなか、
悠然と演技を始める内村選手・・・。
彼のあの心の強さ、そして技の正確さ美しさ、ただただ驚くばかりです。
どんなに練習を積んでも、練習中に100回、1000回成功している技でも、
大会の本番の、たった一度が上手くいかず、涙を飲む選手は沢山います。
緊張や、気負いや、沢山の人々の応援、その視線、
そこから感じる計り知れないプレッシャー。
それらを撥ね退ける心の強さか、
それとも、上手く受け止める心の柔かさ?
どんなに訓練しても、これだけは容易に修得することができないであろう
タフな精神力は、内村選手の持つ競技者としての
最大の資質なのではないだろうかと感じました。

会場には、それぞれの選手の所属する大学、企業、体操クラブなどの
サポーターが沢山応援に来ていたり、パンフレットに逐一競技結果を
書き込む、年季の入った熱心な体操ファンがいたり、
親子連れ、カップル、もちろん私のようなミーハーな俄かファンも(笑)
大勢いたと思うのですが、皆がそれぞれに楽しみながらも、
選手の一挙手一投足に、歓喜したり溜め息をついたり、
そんな雰囲気もとても楽しめました。
こんなに楽しめてチケット代2000円!安くてびっくり!!
ご興味のある方は、ぜひ一度足を運ばれることをお勧めします。
テレビではわからない、一流の体操選手の技の高さ、速さ、
そして会場独特の雰囲気を感じることができます!

この大会に出掛けてから、ロンドンオリンピックが俄然楽しみになってまいりました。
もちろん、現地に行けるはずもないのでTV観戦ですが、
テレビの前で、心からの声援を送りたいと思います・・・!
頑張れ日本体操チーム!!!

そして、暮れなずむ空を背に、体育館を後にしたのでした。

| その他もろもろ | - |
さくら さくら 2012

もう、関東の平野部では、桜は殆ど終わってしまいましたね。
そんななか、遅きに失した感ありありなのですが、
今年見てきた桜の写真を少々紹介いたします。

今年は、数年前に見に行って、また見に行きたいな、と思っていた、
千葉県市川市、真間山弘法寺の「伏姫桜」を見に出掛けました。

「伏姫桜」は樹齢推定400年の枝垂れ桜です。
名前の由来はもちろん、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」に因んだもの。
足を運んだのは4月7日、ちょうど満開の見頃でした。

花びらのふちがちょっとフリルみたいになっていて、可憐です。
まさに「姫」の名に相応しい気品あるお姿。
枝をそのまま、かんざしにしたら綺麗でしょうね。

駅から弘法時に向かう川べりにも沢山桜の木があって、どれも満開!
市川真間には桜が多く、ゆっくり散歩しながら弘法寺周辺の名もない公園等を
周遊すれば、お腹いっぱい桜を見物できます。
また来年も、見に行きたいな。

桜はそろそろ終わりですが、初夏まで続く花のシーズン、
あちこちで楽しみたいと思います。
・・・といいつつ、家のご近所の八重桜はまだまだ頑張っていましたね・・・。
ごめんなさい、ぽてっとした花びらの付きようが、可愛らしいですねぇ、
また来年も頑張って咲いてね。

そして、また来年も、平和な気持ちで桜を眺めることができますように。

| その他もろもろ | - |
さあ、夢をみよう 新しく生まれるために

私は乗り物酔いしやすい性質で、
自分で車を運転するようになってから、車酔いはあまりしなくなりましたが、
それでもいまだに、船酔い、飛行機酔い、バス酔い、それから映像酔い・・・
いろんなモノに酔います。
だからずっと、3D映画を敬遠していました。

3Dじゃない、「ロード・オブ・ザ・リング」にも酔ってしまいましたし、
カメラの動きの速さについていけず、スクリーンから目を逸らしてしまったり、
ストーリーはともかく、目まぐるしく動く画面についていけなさそうで、
3D映画にはあまり、魅力を感じていませんでした。

でも、いつか観たいな、
それも3Dの為につくられた特別な映画で、と願ってはいました。
そこで出会ったのが、「ヒューゴの不思議な発明」です。
突然、剣やミサイルが目の前に飛んで来るような
殺伐とした感じもなく、これならmy 3Dデビューに相応しい!と
勝手に思い込んで、観に行ってきました。

結果、3Dの良さはもちろん堪能できたのですが、
「ヒューゴ」の世界と、物語に酔いしれました。←違う意味で酔ってます(笑)

お話したいことは沢山、
心に残ったシーンやセリフも沢山あるのですが、
とても言葉に表せない、というか纏める事ができません。
1週間の間に、2回も観に行ったのですが(!!)
また、上映が終わるまでの間に、もう一回行ってしまいそうです・・・。

色んなwebサイトで特集を組まれていたり、
観に行った方々のレビューなどもあるので、
内容はそちらで確認をして頂きたいのですが、
レビューは賛否両論。特にタイトルに関して疑問を持つ方が
多いようです。しかし!そこはあまり深く考えないで(笑)
ともかく映画の世界に浸って下さい。

私は、この映画は、自分がここに「在る」理由を探す、
少年ヒューゴの物語だと思いました。

全ての機械の部品には、そこに存在する意味と目的がある。
もちろん人にも。
そして、全ての事象には、それが起こるべき理由がある。
彼の父親が死んだ理由、機械人形があのメッセージを伝える理由・・・
そうでなければ、彼自身の存在の理由すら揺らいでしまうとでもいうように、
ヒューゴはその全ての理由を知りたいと願い、奔走するのです。

ヒューゴがスクリーンの向こうから投げかけてくる、青く綺麗な眼差し。
それは、人生に無駄なものなどひとつもなく、
全てが、今の自分をつくっている大切な「部品」なのだ、という思いと、
物語の登場人物、それぞれの人生、ひいては、
映画を観ている私たち一人一人の人生そのものを肯定する
大切なメッセージを伝えているのだと感じました。

そして、彼が時計の暗い文字盤の裏から、明るく賑やかな外の世界を覗く姿が、
そのまま、映画館の暗い客席から、明るいスクリーンを覗いている姿に重なり、
そんな彼が、この物語のなかで、様々な人々との交流を通し、
新しい経験と感情を得て、新たな生を受け、
暗闇の世界から、明るい外の世界に再び生まれたような、
ラストシーンでは、そんな印象を抱きました。
もちろん、ヒューゴの働きによって、苦い思い出の暗闇の中から、
現実の世界を生きることを選択したジョルジュも、
新しく「生まれること」ができたのかな、と思います。

そして、それらを可能にしたのは、映画のもつ「夢の力」なのだと、
スコセッシ監督は伝えたかったのかも知れません。

この映画の魅力は、
まるで写真集を観ているような、美しい場面の数々。
謎めいた青い瞳の男の子と、秘密と冒険に憧れる女の子の友情。
精緻で規則的に動く大小の歯車たち。
鉄道公安官のターコイズの制服・・・その他もっともっと
個人的ツボが多すぎて、全部について書くと大変なことになりそうです。

いつか、DVDを観たら、落ち着いてレビューを書きたいと思います。

こんなに「大好き」と思える映画に出会えて、
とても嬉しい、2012年の春のはじまりです。

| その他もろもろ | - |
「不死鳥」という名のお酒

先日、友人を招いての小さなパーティーの準備をしていた夕方、
ふいに、ずっと待っていたものが届きました。
それは、このお酒です。 ↓

これは、昨年3月の東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県宮古市にある、
今年でちょうど創業160年目を数える老舗の酒造「菱屋酒造店」が
震災後に仕込んだ新酒「特別純米酒 フェニックス」です。

東日本大震災から、もうすぐ1年になります。
…あの日は、日本中の誰もが忘れられない一日になったと思います。
幸いなことに、私の周囲の方々には大きな被害も損失もなく、
その後の生活も、被災地の方々のものに比べれば全く何の不便もなく、
いつの間にやら全てが元通り…そして現在に至っています。

しかし、見る影もなく破壊された街並みを、
テレビの画面の中の事だけで片づけるには、
余りにも起こった事象が大きすぎて、身近すぎて、何か手助けをしたくても、
何もできないもどかしさ。でも、小さくても、何か力になれないかなと思い、
ボランティア、募金の方法について、自分なりに考えていたときに、
糸井重里さんが主宰する「ほぼ日」のサイトで見つけたのが、
「セキュリテ被災地応援ファンド」でした。

これは、「ほぼ日」の記事の中の言葉をそのまま借りると、

「投資金額の半分が、企業への“応援金”となるファンド」で、
「誰でも、おおぜいの人に参加してもらえるように、
 単位は1万円からという設定」なのだそうです。
その記事は、こちらでどうぞ
→ http://www.1101.com/yokoishi_yamada/index.html

赤十字などの大きな機関にお金を託して、よりよい復興のために
使ってもらう、というのも募金の一つの方法ではありますが、
それよりもっと、細やかに、視点を絞って、
復興の行く末を見つめる、という方法もあるのだなぁ、と興味を持ったので、
こちらのファンドに投資をしてみることにしました。

そして、投資をするならば、地元の「味」を守る老舗がいいなと
考えたのでした。何故かといえば、故郷の味のベースである
お酒、醤油、味噌などが無くなったら、とても寂しいことになる、と
容易に想像できたからです。
(私は、関東地方に住んで数年が経過しますが、
 未だに、使っている醤油は全て故郷・長崎産なのです。)

そして、このファンドには出資額に応じた特典が設けられていて、
私が投資した「菱屋酒造店」の特典が、この新酒だったのです。

もちろん、届いたその日に、早速開けて飲みました!
北の方のお酒は、キリリと辛口淡麗と思い込んで飲んでみて、
そのまろやかさ、優しい口当たりに驚きました。
とっても飲みやすい、美味しいお酒でした。
その日のうちに720ml、殆ど空にしました。御馳走様でした!
私は生まれも育ちも、親戚友人殆ど全て九州内に集中しているので、
関東以北に全く縁もゆかりもないのですが、
このお酒のお陰で、行ったこともない宮古市に親戚が出来たような、
そんな不思議な感覚が芽生えました。

酒造だけじゃなく、いちご農家だったり、お菓子屋さんだったり、
地元の特産海産物の製造元だったり、色々な出資先が紹介されています。
よかったら、のぞいてみて、気になるお店があったら投資してみませんか?

セキュリテ被災地応援ファンドのホームページ
→ http://www.musicsecurities.com/

きっと、被災地との新たな「つながり」が生まれる、
そんな「投資」という名の応援のかたちです。

| その他もろもろ | - |
お伽噺の結末

"The Fall"のレビュー(?)記事を書いたばかりですが、
珍しく2本続けてDVDを観たので、
今回もレビュー記事を書いてみようと思います。

今回は「パンズ・ラビリンス」です。

個人的な見解と、ネタバレ満載ですので、
内容を知りたくない方は、どうぞご注意下さい。

公開同時からずっと観たいと思っていたこの作品ですが、
観に行こうと誘った人から「なんか暗そうでヤダ」と断られ、
評価は高いけど、エンディングがなんだかどっちつかず、という
評判に尻ごみして、いつかDVDが出たら観ようと思ってそのまま。
今回、"The Fall"と同じ棚に「パンズ・ラビリンス」を発見し、
ついでに借りちゃおう!と手に取ったのでした。

…鑑賞後の感想としては…「痛い、哀しい、辛い」でした。
同じような感想を持った作品を過去に観たことがあります。
「ドラキュラ」と同じコッポラ監督の古典怪奇もの、
「フランケンシュタイン」です。
名優・デニーロが怪物役をやっていたとは知らずに観たのですが、
映画全体を覆う重苦しさ、哀しみ、やるせなさ、
観た後に、精神状態が地に落ちる感じ…。
内容はともかく、「パンズ・ラビリンス」を観終わった後の
感覚は「フランケンシュタイン」に似ています。

でも、「パンズ・ラビリンス」は「フランケンシュタイン」より、
更に痛くて、哀しくて、辛くて、そして、残酷で、どうしようもなくやるせない…
怖くて、また嫌悪を感じて、そして本当に痛みを感じるようで、
直視できないシーンが沢山ありました。
後でパッケージ観たらPG-12指定だったんですね、納得…。

レビューも、もちろん結末も知らず、
鑑賞を始めて、作品の暗さ、重苦しさに驚きました。
そして、その世界のなかで、不思議の国のアリスみたいに
物語に翻弄され続ける、オフェリア役の少女の美しさに魅せられました。
彼女だけ、別の世界に生きているような雰囲気と気高さ。
でも、その美しさ故に、この物語の悲劇性がいっそう際立つのです。
本当に、役にぴったりとはこのことか!と感心するほどでした。

物語の舞台は独裁者の支配する山間の小さな村落。
彼の率いる軍隊(政府軍?)とゲリラ軍との攻防が、
日夜繰り広げられる殺伐とした世界。
物語のヒロイン・オフェリアは、その独裁者の子を身ごもった
臨月の母と共に、この村に移り住むのですが、
その地にある古い遺跡で出会った牧神(パン)から、
オフェリアが、地底の魔法の国の姫君の生まれ変わりで、
魔法の国に戻るために三つの試練を
乗り越えなければならない、と告げられるのです。

…夢見がちな少女が、自らの妄想で作りだした世界というには、
あまりにも気味が悪い試練と、彼女が対峙すおどろおどろしい怪物たち…
それとも、戦時下、あんなにも死と恐怖が身近にある環境では、
お伽噺さえ、こんな姿になってしまうのでしょうか?

この物語は、父と息子、母と娘、そして姉と弟との物語を織り交ぜ、
戦争という現実世界と、彼女の見ている残酷なお伽噺を
破綻なく交互に語りながら進んでいくのですが、
随所に現れる残酷な拷問も、母の子を産む苦しみも、
独裁者が亡き父を忘れられない気持ちも、姉が弟を思う心も、
本当に巧みに練り上げられて、どれも欠かすことのない
物語のピースとして成り立っているなぁ、と非常に感心しました。
…それぞれの行為を許せるかどうかは、全く別問題ですが…。

そして、戦争が無ければ、かつてオフェリアと同じように
夢見る少女だったメルセデスさん(物語の中で唯一のオフェリアの味方)は、
弟思いの姉として、普通に幸せに生きていたのだろうし、
極悪非道の独裁者だって、新しく生まれる息子を
厳しく強く育てる(息子からは疎まれ嫌われたかもしれないけれど)、
立派な父親になれたかも知れない…
そんな「お伽噺」を、観終わってから妄想してしまいました。

そして、全てが、彼女の美しいお伽噺として帰結するエンディング…
なんて、儚い、哀しい…そしてズルイ!(笑)
全ては彼女の見た儚い夢だったのか、それとも彼女は本当に
魔法の国の姫君として、新しい生を受けたのか?
そうだとしても、余りと言えば余りに惨い、現実のオフェリアの人生…。
あんな哀しみと痛みと恐怖の先にしか、
幸せを見出せなかった彼女がただ哀れで、泣くこともできず、
震えながらただぼんやりと、終幕のクレジットを眺めていました。

完璧な作品、だと思いました、非常に完成度が高い秀逸な作品です。
でも、私はDVDのレンタル期間の1週間のうちに、
2度目の鑑賞をすることが、ついに出来ませんでした。
そのくらい、大きなダメージと、大きな深い印象を残す作品でした、
「パンズ・ラビリンス」。
いつか、誰か一緒に観て下さる人がいたら、ぜひ見直したいと思います。

余談ですが、観終わった後、私が物語の中の白い怪物に
怖れ慄いていたのを知った人から、
手の平に「目玉」を描かれてしまい、しばらく額に両手をかざしながら
追いかけっこをして遊んでいました…(笑) 
…アァ!でも心底コワカッター、あのシーン!!

| その他もろもろ | - |
汝、落下を畏れるなかれ

今年に入って、ちっともCirque du Soleilに関する記事を書いて
いませんね…書きたいことは沢山あるのですが、
記事にできるほど、まとまらないのです。
でも、今回は、ちょっとだけシルクに関係のあるお話です。

先日、デザイナーで、アートディレクターでもある
石岡瑛子さんの訃報が伝えられました。
石岡さんといえば、シルクをお好きな方々からは、
日本未公開作品でありながら、先にDVDが販売されている
"VAREKAI"の衣装デザイナーとして知られています。

私は"VAREKAI"のDVDさえ未見ですが、
(いつかショーを生で観るまで、我慢して観ないようにしています)
コッポラ監督の「ドラキュラ」が好きで、
何度も観ているうちに、石岡さんが衣装を担当されていると知りました。
デザインに関しては、もちろん素人なので、
多くを語れるわけもないのですが、
衣装で「迫力」とか「恐怖」って表現できるんだなぁ、と
感嘆したのを覚えています。

まだ、73歳。お元気であれば、これからもっと多くの仕事をして、
素晴らしい作品を残されたでしょうに…。
心より、ご冥福をお祈りいたします。

そんな石岡さんの素晴らしい作品のひとつに、
映画"The Fall"(邦題「落下の王国」)の衣装デザインがあります。
…などと、知った風に書いていますが、石岡さんの訃報を聞くまで、
予告編だけしか観たことがありませんでした…反省。

石岡さんの訃報を聞いたその日、レンタルビデオ屋さんに行って、
借りてまいりました"The Fall"。
鑑賞してみたら、とても大好きな映画となりました。

・・・この先の記事には、多くのネタバレを含みますので、
これからご覧になるつもりの方はご注意ください。

お話は、複雑でなく、主要な登場人物も多くはありません。
大雑把に言うと、怪我を負った青年が、動けない自分のかわりに、
同じ病院に入院している少女を騙して、自殺するための薬(モルヒネ)を
取ってこさせようと画策。その手段として、彼は少女に
自分の作った物語を語って聞かせる。「お話の続きを聞きたかったら、
モルヒネ取ってきて」という具合に、彼女をけしかけるのです。

筋は単純ですが、この作品から受けるメッセージはとても多いです。
そして、この作品は、青年が少女に語る即興の物語を、
映像化しているのですが、その夢のようなシーンに心を奪われます。
青年の作り話を、作り話ゆえの壮大さと美しさで、
ここまで視覚化した、この映画の監督とスタッフにただ拍手です。

たった数分のワンシーン、たった数秒のワンカットに、
いったいどれだけの労力とお金を使ったのかと気が遠くなります。
実在する風景を使った、あり得ない物語の世界…
だから、青年が少女に語ったその物語は、彼女を騙す為の
手段でしかなかったけれど、こんなにも深く少女の心に
届いたんだという説得力が、その美しい映像から伝わるのです。
また、青年の語りが即興なので、ちょこちょこと現実世界の出来事が
物語の世界とリンクするのですが、その匙加減が絶妙で感心しました

家族と離れて、「死」と隣り合わせの病院で、
一人退屈な入院生活を強いられている幼い少女。
一方、人生に絶望して死ぬことにしか救いを見いだせない、
無気力な青年。
青年の語る物語が、2人の人生を結びつけ、
やがて2人を救う力を発揮していくのです。
2人はお互いの導き手であり、魂の救済者でもあったわけですね。
少女が礼拝堂から盗んだ聖体(ミサで使用するお煎餅みたいなパン)を
2人で分け合って食べるシーンがそれを示唆しているようです。

映画の終盤で、青年は自らの物語の中で、次々と登場人物を
殺していきます。最後には、自分に見立てた主人公も殺そうとするのですが、
少女の懇願に応じて、ついに主人公を死の淵から救いだします。
少女を騙し、自らを殺すために始めた物語が、現実世界においても、
いつしか青年を生かすための物語へとかわっていったのですね…。

最後の方は、画面が涙で霞んで見えませんでした…泣き過ぎです。
今も予告やテーマ曲(ベートーベンの交響曲7番2楽章)を聞くと、
訳もなく泣いてしまう病気にかかっています(笑)

石岡さんの衣装は、世界の名だたる世界遺産や、無機質で圧倒的な砂漠の
風景にも負けない、かつ、邪魔しない存在感を示していました。
どれも好きですが、石岡さんの作る甲冑関係が好きです。
ドラキュラ伯爵の赤い鎧とか…この映画の黒い甲冑とかカッコイイ…
というか、威圧感を与えるというか…素晴らしいなと思いました。
その甲冑が、病院のレントゲン技師の防護服と同じシルエットとか!
そのアイデアに驚愕。私も少女と一緒に、画面の前で震えあがりました。
もちろん、5人の勇者の衣装も大好きですが、特にヒーローである
山賊の黒い衣装が好きです。後半、少女が同じ格好で現れるのですが
それもまた可愛くてツボでした。

今回の記事のタイトルは、この映画の予告編で使われたコピーです。
「汝 落下を畏れるなかれ この美しき世界を 仰ぎ見よ」。これが全文。
邦題については賛否あるようですが、このコピーも、
「落下の王国」という邦題も、とても好きです。
そして、この映画を観て、ネガティブでない「落下」イメージが
私の中で確立したのでした。

あまり実の無い、長い長いレビューになってしまいました…
(それでも、まだ書き足りませんが、キリが無いので)
心からおすすめします、「The fall 落下の王国」。
もちろん、この映画から何を受け取るかは、観た人次第です。

そして、この"The Fall"をはじめ、
沢山の素晴らしい作品を遺して下さった石岡瑛子さんに、
心からの感謝を捧げたいと思います。

| その他もろもろ | - |
はじめてのサイン会

先週末、生まれて初めて「サイン会」なるものに出掛けました。
と言っても、よく耳にする、有名アイドルグループでなく、
カッコイイ男性タレントでもなく…
大好きな絵本作家さんのサイン会でした。

ご存知でしょうか?工藤ノリコさん。
「ピヨピヨ スーパーマーケット」、
「センシュちゃんとウオットちゃん」などのシリーズや、
絵本ではありませんが「がんばれワンワンちゃん」などの
作品を世に出されている方です。

私は「がんばれワンワンちゃん」が大好きで、
そこから絵本の作品の方に入っていったのですが、
色使いもお話もホンワカしていて、
おまけに、物語に出てくる食べ物の美味しそうなこと!
(↑ これ、私にとっては大事なポイントなのです)
すっかりファンになってしまいました。

有名人や著名な方にサインを頂く機会が、全くなかったわけでは
ないのですが、「サイン会」なるものに参加するのは初めてで、
勝手がわからず、緊張したり舞い上がったり
…自分がサインするわけでもないのに…(笑)

当日は時間に遅れた上に、会場を間違えるという、
本当にばかな失敗をしてしまったのですが、
無事にサインも頂き、工藤さんに「がんばってください!」などと
お伝えすることも出来て、とても嬉しく貴重な体験を
することができました。
楽しいですねぇ、サイン会。
機会があったら、また参加してみたいと思いました。


| その他もろもろ | - |
博物館に初詣!

外出多めの1月です。
今回のお出掛け先は、こちら。

上野の東京国立博物館。
そして、東博の名物と言えば、最近これではないかと思うのですが…
(いや、ちょっと、遅かったかな?)

↑ 正面玄関入ってすぐの大階段。
昨年ヒットした、JUJUのアルバム"Request"のジャケット写真に
使われていました。この空間、素敵ですよねぇ〜。
アルバム付属のブックレットには表慶館をバックに撮影された
写真もありました。

表慶館は残念ながら閉鎖中でした。この建物も、中も外も雰囲気があって
良いですよね。寒くなければ、庭のベンチに座って
お茶でも飲みながら、ゆっくり眺めるのですが…この日は寒かったので、
すぐにお目当ての平成館の展示へ。
でも、入館待ちの行列が出来ていて、すぐには入れませんでした。

平日、朝10時前でこの行列です。入るまでに30分ほど並びました。
開催されていたのは、↓ この展覧会。

今年に入ってから始まった「北京故宮博物院200選」展。
目玉は「神品」(中国のスーパーウルトラ素晴らしい国宝)である
「清明上河図」の公開です。
本国でも、公開される機会は限られているらしく、今回が初めての
海外持ち出しとなったそうです。でも、東博での公開は1/24まで。
この展覧会の会場である平成館への入場は、たったの30分待ちですが、
平成館に入ってから「清明上河図」を観るために180分並びます。
…さらっと書きましたが、180分って、3時間ですよ!?
私は時間もなかったので、勿体ないけど、すみません、見送りました。

平日でこの行列なので、休日の行列は推して知るべし…。
行く予定のある方は、時間とか曜日とか、いろいろ作戦を練ったり、
HPで待ち時間を調べたり、ゲームや本を持っていったり、
万全の対策で臨んで下さい。
(並ぶのは館内なので、寒さはあまり心配しなくていいと思います。
でも、行列が伸びたら…どうなるんでしょう?)

「清明上河図」以外の展示は、平日午前中は、そんなに激混みという
こともなく、わりとゆっくり鑑賞することができました。
書画が多かったのですが、私は宮廷の調度品、衣服、装飾などに
興味があるので、そちらを中心に観てきました。
皇帝の礼服の刺繍、簪(かんざし)の細工などが細かく美しく、
うっとりと眺めてしまいました。アジアの手仕事は素晴らしいですよねぇ。

そして、本当に駆け足で会場を見てまわり、
東博を後にして、もう一軒はしご(笑)

会期終了が近いので、慌てて行ってまいりました、
国立西洋美術館の「ゴヤ展」。「着衣のマハ」を鑑賞してまいりました。
こちらは行列もなく、目玉の「着衣のマハ」の前で
ゆっくり立ち止って鑑賞できるレベルの人出。
どの展覧会も、いつもこのくらいの入場者数だと嬉しいのですが…。

前に「裸のマハ」は観たことがあったのですが、
私はだんぜん「着衣のマハ」が好きです。
服を着ていたほうが、かえって妄想がかきたてられて官能的
と言いましょうか…ちっとも美女とは思いませんが(笑)、
とても魅力的な女性像ですね。絵の中の彼女と対話ができそうな、
生き生きとした絵画で、さすが「名画」と、思いました。
そして、こちらでも、目玉絵画だけを眺めて、
会場を駆け抜けるように早足で鑑賞終了。
勿体ないけど、プラド美術館は遠いので、
「着衣のマハ」をゆっくり観られただけで幸せです。

以上、駆け足上野、芸術初詣でした。

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